資料の劣化や損傷には様々な要因や状況がありますがここでは台風による洪水で資料が大量に水没してしまった古文書の修復をご紹介いたします。
修復前
洪水のために水没し泥水に覆われページが固着していました。
また水に濡れたままになっていたため、内部にカビが発生し悪臭がしていました。泥による汚損が激しく、このままでは閲覧は不可能で腐敗が進行すると保存もすることが出来ない状況でした。
修復後
固着したページを1枚づつ丁寧に剥がして漉きはめ修復を行いました。漉きはめには水洗いの効果もあるため泥水で汚れた資料もきれいになり、悪臭もほぼ納まりました。
1枚づつ修復し製本し直すことで再び閲覧可能になり資料として活用や保存ができるようになりました。